普段の生活を見直して、ひざの痛みを悪化させない
食事や運動、規則正しい生活は、ひざだけでなく元気な体の基本に
長寿国の日本では、「年齢を重ねても、元気に毎日をすごしたい」という気持ちの方も多いでしょう。誰かに介護してもらうこともなく、自分で身の周りのことができる年数は「健康寿命」と呼ばれています。この健康寿命をなるべく長く続けるためには、毎日の生活を見直し、元気な体の邪魔をする原因を出来るだけ取り除いておくのがおすすめです。
バランスの良い食生活
元気な体でいるためには、必要な栄養を食事でしっかりと取ることが大切です。ビタミン・ミネラルが豊富な野菜、良質なたんぱく質である肉類・魚類はもちろん、海そう類や豆類、乳製品など、バランス良く食事に取り入れるようにしましょう。1食ですべてをまかなうのは難しいかもしれませんが、1日3食でバランスよく取り入れるように意識するだけでも食生活が変わってきます。どうしても栄養が不足してしまうときは、サプリなどを活用するのもおすすめです。
食事の内容だけでなく、どのように食事をするのかによっても、食事の質が変わってきます。早食いや大食いは、胃や腸に負担がかかりますので、「ゆっくり」と「良くかんで」食べるようにしましょう。
お適度な運動
お医者さんから運動を止められていないのであれば、出来るかぎり「適度な運動」を毎日するように心がけましょう。運動と言っても、「はぁはぁ」と息が上がるようなきつい運動では、かえって体に負担をかけてしまいます。会話が出来るくらいの散歩や筋肉のしなやかにしてくれるラジオ体操など、まずは1日30分くらいの軽い運動で十分です。また、「エレベーターよりも出来るだけ階段を使う」「いつもより大きく手を振って歩く」などの生活の中で出来る工夫も良いでしょう。
質の高い睡眠
「若いころより眠れない」「寝てもすぐ目が覚めてしまう」など、年齢を重ねると睡眠時間は短くなりやすいと言われています。たとえ睡眠時間が短くても、しっかりと体が休まっていれば良いですが、「朝起きても体が疲れている」「寝た気がしない」など、疲れが取れないのであれば、体に良くありません。まずは寝る時間や起きる時間を規則正しくし、体内時計を正確に保てるようにしましょう。
寝る30分前には「部屋を薄暗くしておく」、「スマートフォンなどは触らない」などの工夫もおすすめです。また、起きたらカーテンを開け、日光をしっかりと浴びると、睡眠リズムが整いやすくなります。
そのひざの痛みは、増えた体重が原因かも?
人が歩く時のひざへの負担は、体重の2~3倍と言われており、体重が増えれば増えるほど、ひざへの負担は大きくなります。肥満はひざだけでなく、全身に色々な「害」がでますので、少しずつでも体重を減らすようにしましょう。
「サポーター」や「サプリ」を上手に取り入れる
ひざが痛いと、痛い→動かない→筋力が弱くなる→さらにひざが痛くなる、というサイクルになってなかなか体を動かさなくなりがちです。どんどん悪化してしまわないよう、一時的にでも痛みを軽くする道具を使うのも良いでしょう
ひざを固定して関節の動きをサポートしてくれる「ひざ用のサポーター」は、痛みを和らげたり、負担を軽くしたりする効果があります。また、ひざの冷えを防いで、血流をよくする「保温効果」のあるサポーターもあります。
このほか、食生活で取り切れなかった成分は、サプリで取ることもできます。骨をつくる「カルシウム」や筋肉をつくる「たんぱく質」、ひざ軟骨成分のもとになる「プロテオグリカン」など、自分の体に必要なものを選んで、上手に取り入れてみましょう。